(あらすじ)
牧場主一同から山ネコ退治に雇われたヘイズとカーリーは山へ入っては撃っているが、牧童ジェークに誘われ町のなじみばかりのポーカーに入る。が、その晩だれかがイカサマをしたと見られる小細工があり一同緊張するが、翌日からポーカー仲間が次々に射殺されイカサマの恨みが尾をひいての凶行と見られる。ヘイズまで頭を撃たれ意識不明になるに及んでカーリーは自分がオトリになって犯人をおびき出しその顔を見届ける。ジェークの雇人、ハーベイである。裏をとるため酒場の女で元ハーベイの恋人であったヘレンに会い、その口からジェークの妻レイチェルとハーベイがいい仲だとのうわさがあることをききこみ、レイチェルに横恋慕するハーベイがジェークを抹殺するための一連の殺人は偽装工作だと気づく。だがそのハーベイも殺されてしまう。カーリーと同じ推理をし、ハーベイに狙われたジェークが返り討ったのだ。しかもハーベイとの仲をうわさによって疑ったときいたレイチェルは嘆き、別れるといい出し、絶望したジェークは正当防衛を主張せず逃走してしまう。自分の非を悟ったレイチェルの頼みにカーリーはジェークを追い、銃弾におどされながらも説得。ようようやく連れ帰って裁判に出す。ヘイズが全快したのはいうまでもない。
(音楽)
山 馬でくるふたり (音楽)
足跡を調べるカーリー
ヘイズ :そいつは二日前のです
カーリー:いえいえ二時間前です
(音楽)
銃の用意するふたり
カーリー:まあまあそうイライラしない すぐ準備完了よ
ヘイズ :あわてない どうせ二日前のだ
カーリー:二時間前ですって
ヘイズ :二日前 鉄砲うたせりゃお前さんだろうが足跡関係はおれだ
半年うろついたって ぶつかりゃしねェよ
カーリー:ま何とでもいってもらいましょ
ヘイズ :信用しねンだなお前 これでも南ユタじゃ足跡つけのチャンピョンだぞ
カーリー:じぇんじぇん信用しない 誇大広告はそこまで作業開始
ヘイズ :二日前のをつけたってむだだい
カーリー:二時間前だって
ヘイズ :二日
カーリー:二時間
(咆哮) おどりかかるピューマ
(撃つカーリー)
カーリー:ヘイズ!!
(銃声)
ヘイズ :すんません
カーリー:だいじょうぶか
ヘイズ :(吐息)はい 悪がしこい野郎だ 古い足跡を残しやがって
カーリー:(笑って)負け惜しみつよいなあ であと続ける?切り上げる?
ヘイズ :キッド 山ネコ一頭につき三百ドルってのもこうなってみると合わねえ感じだな
カーリー:もうこれまで さらば浮世と思った?
ヘイズ :いやいや お宅の腕を信じてじっと目をつぶっておりました
(音楽)
馬車で来る三人
ヘイズ :うれしいですねお仲間のポーカーにご招待ってのは
ジェーク:いやウマが合うと思ったからね
気心の知れたやつばかりだし 楽しんでもらえると思う
サルーンの一角
ポーカーの一同
ジェーク:判事さんだよ
判事 :ま五ドルだな
ジェーク:保安官は?
保安官 :まず付き合っといて― 五ドルレイズと
ジェーク:ほうほう ジョーンズ君は
カーリー:ああ― ちょっと保安官には付き合い切れないな
なんか爆弾抱いてるって感じでおんり
ジェーク:スミス君
ヘイズ :ああ右へならえ
ジェーク:ハーベイ
ハーベイ:アウト
ジェーク:おれもおじ気づいたよどうです判事はやりますか
判事 :わしもおりる
ジェーク:てことは保安官の大勝利バンバンザイか
保安官 :これも新顔おふたりさんのおかげだよ ツキをもって来てくれたんだ
カーリー・ヘイズ:(愛想笑い)
カーリー:ならいいんですがね
ジェーク:はいそれじゃ判事さんのディール
判事 :ご一同アンテを出して
一同 :(ガヤ)
(はいアンテアンテ 場代を出さなきゃはいれませんよ はいはい)
(音楽)
判事 :ジャック以上
ジェーク:いけます よーし あげた
ヘイズ :コール
ジェーク:よし面白くなってきた 判事はエース二枚かな
保安官はフラッシュ狙いのかまえか
クイーンが仇でストレートくずれだ デュースじゃだめだな
オーギーは弱いとみた みんなやるんだな 張ってくれ
カーリー:二ドルいこ
ヘイズ :コールして 五ドルあげとこう
ジェーク:おりた 見込みがないもいいとこだ
判事 :強気の勝負師にしては情けないな
保安官 :(笑い)
ジェーク:そっちはどうだ?
ハーベイ:アウトだ
保安官 :酒はどうした
サム :あたしもおりるよ
ジェーク:てことは あと三人の勝負か
オーギー:やめとこ (吐息)
ヘイズ :だれの番?
判事 :五ドルいって もう五ドルレイズだ
ヘイズ :いけませんもう付き合えません
カーリー:わたくしも
ジェーク:結局判事のおどし勝ち
保安官 :君たちはポーカーよりはライフルの腕の方がぐっといいようだな
カーリー:はあ
保安官 :だって一週間に二頭だろ この界隈じゃピカ一の腕だよ
ヘイズ :まあね 雇われた以上はせっせと撃ってまわらなきゃね
判事 :ほかには何をやっとるんだね?
ヘイズ :は?
判事 :山ネコ退治のほかにはだ
ヘイズ :ああ― そうスね あれこれと
カーリー:(笑いながら)あちこちで まともな仕事なら何でもですよ
ジェーク:下らない話より勝負勝負!今度はスミス君の親じゃなかったかね
ヘイズ :やらして頂きますよカールスンさん ではファイブカードで・・・
判事 :何だどうかしたかね?
ジェーク:どうした?
ヘイズ :なにちょっとね― カードが足りないような気がしたもんで
ちょいと失礼しますよ (数えるヘイズ)
(一 ニ 三 四・・・・・ 四十九 五十 五十一!)
緊張する一同 エースを拾うサム
サム :これじゃないかな足りないのはいや下に落ちてたんだよ
判事 :だれのイスの下にあった?
サム :いやだれのって― まん中の 辺りですよ
判事 :じゃだいぶ前からぬけてたのか
オーギー:いやいや 十分ほど前は確かはいってたよこのカードは
ジェーク:さっきのシャッフルでとんだんじゃないか
保安官 :隠しててバレそうになったんですてたってこともある
ジェーク:なんだよ内輪のゲームでトゲトゲしちゃって
ハーベイ:そうだよシラケちゃうよ
山 (音楽)
ピューマを撃つふたり (銃声)
ヘイズ :だれかイカサマやってたのかなあ?
カーリー:わかりませんねェ イカサマやってもうけたとすりゃ判事だけだ
ヘイズ :やっても勝つとはかぎってねェしなあ
ランチハウス (音楽)
レイチェル:ジェーク あたしも連れてって奥さんに付いててあげたいの
ジェーク:なに今ごろは手伝いがおしかけてるさ
おれも悔やみをいってくるだけだ暗くなるまでには帰るから
荷馬車で出るジェーク
ヘイズたち来る
ハーベイ:なんだ早いな
ヘイズ :最後のやつを仕とめたんでね
カーリー:じゃ昼メシをごちそうになってからたたせてもらいますよ
レイチェル:もう?せっかくうちの人間になってもらえたと思ってたのに
ハーベイ:カールスンさんが帰るまで待っちゃどうだい 用があるかもしれん
カーリー:すぐ帰るんですか
レイチェル:さあね― 判事の奥さんにお悔やみに行ったのよ
ヘイズ :悔やみ?
ハーベイ:判事はゆうべ死んだんだよ 背中を撃たれて
葬式 (音楽)
牧師 :全能の神は大いなる憐憫と賢明なるご意志によって
われらが愛する兄弟の魂を召したまいたれば
今そのしかばねを地にゆだね 土を土に 灰を灰に チリをチリに返す
カーリー:けっこう盛大な野辺送りじゃないの
ヘイズ :これならお前もやってもらいたいか
レイチェル:保安官
保安官 :やどうも このたびは
ジェーク:どういうんだいこれは?動機も理由もなしに 恨みを買うような人じゃない
保安官 :そりゃわからんよ しばらくでしたね奥さん
レイチェル:ちっともいらしてくれませんわね たまにはお遊びにどうぞ
保安官 :ありがとうございます 近いうちに
走ってくるオーギー (馬蹄)
撃たれる (銃声)
葬式
牧師 :全能の神は大いなる憐憫と賢明なるご意志によって
われらが愛する兄弟の魂を召したまいたれば
今そのしかばねを地にゆだね 土を土に 灰を灰に チリをチリに返す
カーリー:おれちょっと考えたんだけど
ヘイズ :よしなお前が考えるとロクなことねェ
カーリー:まあきけって
この町の人口はニ三百見当だよな おれたちが知ってんのは十人だ
ヘイズ :それで?
カーリー:ちょっとおかしかないか? 殺された二人とも 知ってるやつだなんて
ヘイズ :おかしいといやおかしいよな
カーリー:どういうカラクリか保安官に当たってみる?
ヘイズ :それもいい いいけど二の足ふむね
カーリー:じゃあとは野となれで尻に帆かける?
ヘイズ :まず一杯飲もう それからあとは野となれでおさらばだ
保安官詰所 (ドア)
保安官 :どうしたサム 何だ?
サム :次はあたしだ
保安官 :何をバカな
よせよ ヒステリー女じゃあるまいし 何をピリピリしてやがる
サム :だって物盗りじゃないそうじゃないか
判事はふところに百ドル入れたままだって
保安官 :まあな
サム :それに― オーギーだって おんなじだ
ただぶっ殺されたんだ 強盗じゃない
保安官 :サム 妙に気をまわすのもいい加減にしろよ
サム :気をまわしたくもなるじゃないか あのふたりは住まいもずっとはなれてた
共通点といやただひとつだ
夜道を来るヘイズたち
ヘイズ :ふたりともポーカー仲間だって?
じゃポーカーやってたやつは総ナメにやられるってのかよ
カーリー:だって現にふたりやられてんだから こら考えちゃうよ
ヘイズ :そんなこといったら切りがねえよ住む町もいっしょ銀行もおんなじ
教会もおんなじだしよ あの程度の町なら何だって共通さ
カーリー:そらそうだけど
ヘイズ :納得いきませんか
カーリー:いかないね
(銃声)
撃たれるヘイズ
カーリー:ヘイズ!ヘイズ!
(音楽)
寝室
額の手当てをする医師 (音楽)
医 師 :紙一重の差で助かってるあぶないところだった 骨はやられていない
まああと二十四時間は意識不明のままだろう 悪くすると―
長引くかも知れんな様子をみよう 絶対安静が必要だからね
だれかそばに
レイチェル:あたしがいます
ジェーク:できるだけのことはしてやって下さい費用は私が
医 師 :うん 手は尽くしたよジェーク
表
カーリー:今のことお礼のいいようもありません
ジェーク:何が?手当てのことかい 当然じゃないか
カーリー:ねカールスンさん ひとつ気になってることがあるんですがね
ポーカー仲間はみんなやられるんじゃないですか?
保安官詰所
保安官 :しかしなんでだよ?古いなじみばっかりだぞ
助 手 :原因はあの勝負だ
保安官 :カードのことか あんなの大したこっちゃない
助 手 :中のひとりがいつもイカサマやってたってこともある
保安官 :ちがう いつも勝つやつが決まってたわけじゃない 見当ちがいだ
助 手 :マいい だけど今週にかぎってちがってたことがあるだろ
保安官 :スミスか?それと―
牧場
レイチェル:ジョーンズさんねェやめて
カーリー:いやそういってくれるのはうれしいけど
じっと待ってるのは性に合わないんですよ
あいつが撃たれた辺りを探ってみます 何かでないでもない
ジェーク:よかろう とめてもはじまるまい とにかく用心してくれよ
すでにカード仲間は五人に減ってるんだから
(音楽)
カーリー:それじゃ (馬とばすカーリー)
保安官詰所
保安官 :そいつはお前あんまりだぞ 逃げ出してどうなるんだよ
女房子どもを放ったらかしていいのか
サム :死んじまっちゃ尚悪い
保安官 :そうか でどこ行く?
サム :そいつはだれにもいわん あんたにだけ出て行くことをいっとく
姿を消したってんで心配させちゃ悪いからな
保安官 :サム まあちょっと待て
サム :もういい これしか手がないんだ 片がついたら帰る
新聞を読んでりゃわかるから 帰ってくるよ
保安官 :サム!
出て行くサム (音楽)
馬車を進めるサム
(銃声)
撃たれる
墓地
牧師 :今そのしかばねを地にゆだね土を土に灰を灰にチリをチリに返すッ!
レイチェル:保安官何か手はないの? だってこのままじゃもう残ってるのは―
ハーベイにジェークにジョーンズさんだけよ
保安官 :それとおれ
ハーベイ:やっぱり犯人はポーカーに関係ありかな
保安官 :そう思って顔つきあわせてるとあんまりいい気持ちはしないな
ランチハウス 夜 水くみに出るレイチェル
ハーベイ:おくさん・・・・・
レイチェル:(あえぎ)(吐息) おどかさないでよ
ハーベイ:わるい 会いたかったもんで
レイチェル:どうして?
ハーベイ:話しあいたいことがあって
レイチェル:今更話してどうなるのよ そのことは前にはっきりさせたでしょ
ハーベイ:事情が変わった 明日が知れないんだ
レイチェル:じゃ出て行けばいいじゃないの逃げ出せば
ハーベイ:逃げるのはいやだ だからおれたちの間のことを話しあおうっていうんだ
レイチェル:何を話すっていうのハーベイ そういう仲でもないでしょあたしたちは
ハーベイ:だからこうするんだ
キスするハーベイ
カーリー垣間見る
翌朝
ジェーク:山ネコ狩りにご出発とは思えないな
カーリー:そう?
ジェーク:そうさ 自分がオトリになって探り出そうっていうんだろう
カーリー:相手は殺人狂だそいつに出くわしたいなんてバカがいますかねェ
ジェーク:いてほしくないね だから山ネコ退治に行くっていうんならそれでいい
ハーベイか若い者二、三人連れて行けよ
カーリー:いや大勢でドカドカ行っちゃおびえて出てこない
ジェーク:犯人が?
カーリー:いや山ネコですよ
レイチェル:あの人呼吸が楽になったみたい
カーリー:じゃ峠は越したかな それじゃちょっと
馬で出るカーリー
レイチェル:何かあったの?
ジェーク:言い出したらきかないやつだから 自殺行為だと思うがな
山道カーリーくる (音楽)
(銃声)
川から撃つ男
川へ飛び込むカーリー ガン落とす 泳ぎつく岸
滝の辺りから寄ってくる犯人 (音楽)
岩の間に隠れるカーリー
ハーベイの顔 カーリー見届ける
保安官詰所
カーリー:こんばんは
助 手 :ああ
カーリー:保安官は?
助 手 :いま公用で出てるよ
カーリー:いつごろ帰る?
助 手 :出先の様子次第だろ 何かあるんならおれが
カーリー:うんまあそれでもいいんだけど やっぱり出直してくるよ
助 手 :いいよまあ二時間てとこかな
(ドア)
サルーン 呼んだ女くる (ピアノ)
ヘレン :ヘレンだけど
カーリー:ジョーンズだ
ヘレン :いらっしゃい なんかあたしに用があるってきいたけど
カーリー:まあね まだハーベイのガールフレンド?
ヘレン :アそんな話? じゃーね
カーリー:おっと待った まあまあいいから むくれるのはわかってたんだ
まあかけて 飲むもの飲んで
ホテルの部屋
カーリー:なんでも君と― ハーベイさんはねんごろだったってね
ヘレン :何だっていうのよ あいつの話はいやだっていってるのに
すぐ蒸し返してどういうの?
カーリー:いやぶちあけたところをいうとだな 君をひと目で好きになった
だけどそれだけで飲ましたわけじゃないんだ
ヘレン :ウフン わかってるわよみなまでいわないで
と明かりを消してキスする
カーリー:もうひとつわけがある
ヘレン :へえ
カーリー:カールスンの奥さんだ
ヘレン :カールスンの奥さん?
カーリー:そう あの人とハーベイがどういう関係かそこのところを聞かしてもらいたい
ヘレン :どういう関係って情事を楽しむ仲よ
カーリー:ほんとだろうな?
ヘレン :ほんとにしないんなら聞かなきゃいいじゃない
その辺のだれに聞いたっていいわよ だれだって知ってるから
カーリー:信用しとこう もっと他のネタが出ると思ったんだけど
ヘレン :というと― あんたと奥さんの?うん?うん?
カーリー:おいおいよせよ その冗談がうわさになる
おれの好きな女はひとりだよ 君だけ
ヘレン :バカねそんなことを聞き出すだけに大層な手間かけて
カーリー:(いやあ)その手間が楽しいの
保安官詰所 (音楽)
カーリーくる (ドア)
保安官 :おれに用だって? 何だね?
カーリー:殺し 犯人がわかった
保安官 :当りがついたのか
カーリー:ちがう 事実が判明したっていうんだ おれを撃ってきた
保安官 :気をもたせずにいえだれだ
カーリー:やったのはハーベイだ
保安官 :ハーベイが犯人だってのか
カーリー:そうだ おれを撃ったからな
保安官 :そうかい その話まちがいはないだろうな
カーリー:この目でバッチリ見届けた人違いってことは絶対ない
保安官 :ふーん 信用してもいいところだったんだが―
実は今夜もうひとりカード仲間がやられてな ハーベイだ死んだよ
それでもお前さんやつだってのか
カーリー:あいつだ
保安官 :じゃホシはどうなるんだよ ふたりがかりで撃ちまくってるとでもいうのか
冗談もいい加減にしてくれ
カーリー:そう ちょっとひどいな
保安官 :今までは君を容疑者の中には入れてなかった しかしな―
こうなったからには徹底的に調べさせてもらうぞ
カーリー:よして下さいよハーベイをやった者がハーベイに撃たれたなんて
いって来ますかあんた?
保安官 :裏をかいたんだろうよ
(音楽)
ランチハウス
保安官とカーリーくる (音楽)
ジェーク:やあいらっしゃい どうした
カーリー:どうも
保安官 :邪魔するよ どうだね あの男まだ意識は・・・・・?
ジェーク:まだだけどどうした?
保安官 :きくことがあるんだ しかし出直してくるってのは気が進まん
夜はぶっそうで
ジェーク:そりゃ誰だっていやだよ しかし何をきくっていうんだね
(音楽)
まさかこの男が関係あるってんじゃ・・・・・
保安官 :こう人数が減ってきちゃまさかまさかともいってられないしな
ジョーンズの身の証しがたたなきゃしようがない
ぶちこむまでだ
ジェーク:まあはいってくれ
寝室 目を覚ますヘイズ (音楽)
レイチェル:気分どう?
ヘイズ :メタメタ ここどこですか? キッドはどうした?
レイチェル:だれ?
ヘイズ :相棒
レイチェル:ああジョーンズさんね
ヘイズ :そうそうジョーンズです
居間
コーヒーをつぐジェーク
ジェーク:さあ熱いとこを一杯
保安官 :頂こう
ジェーク:ジョーンズはどうだ?
カーリー:いいんです
レイチェル:話できますわよ
寝室
ヘイズ :相棒と馬で行ってたんだ
そしたらいきなりロバにけられたみたいにガーンとショックがきて
保安官 :それから?
ヘイズ :それから― 気がついたら・・・・・
保安官 :どうした?
ヘイズ :奥さんが― そこにすわってたんだ
保安官 :ジョーンズはどこにいた? 君が撃たれたときだ うしろにいたのか
それとも前か横か
ヘイズ :ええあンときは確か― 前前 前にいた ニ、三メートル前ですよ
保安官 :そんなに考えんと思い出さんのか
ヘイズ :(笑って)それはあんた頭に鉛をくらってない者のセリフだよ
名前がスミスってのさえ奥さんにいわれてやっとだもん
保安官 :(吐息まじりに)いいだろ それだけだ もういい
こうなるとおれかジェークでなけりゃホシはポーカー関係意外のセンを
考えなきゃならんな 振り出しに戻ったわけだ
ジェーク:四人が消された挙句にか
ヘイズ :あれから二人も?
カーリー:そうなんだ ハーベイとサムだ 旅ができるのはいつになる?
ヘイズ :お前が事件を探ってるんなら二、三日休ませてもらう
でなけりゃ 今出かけたっていいぜ
カーリー:事件はますますややこしくなってな鼻についてきたよ
まとにかく先生の診断待ちだなそれから考えよう
ヘイズ :よォ 撃たれたときお前どこにいた?
カーリー:うしろだよ
(音楽)
ヘイズ :(笑)
居間
医 師 :この狙撃事件に巻き込まれて生きるってのはよっぽど運がいい人ですなあ
カーリー:旅はできますかねェ?
医 師 :馬でゆられるのはお勧めできないがね まあ馬車ならいいとしましょう
ジェーク:西行きの駅馬車なら三時に出る せめて君たちふたりだけでもこの事件から
逃げてくれ こっちも救われる
カーリー:しかし逃げるってのは抵抗あるなあ あんたたち夫婦を見捨てるようでね
医 師 :ジェークなら心配いらんよ この人のライフルはちょっとしたもんだからね
それじゃ 私はこれで
ジェーク:ああそこまでいっしょに ちょっと失礼
カーリー:ああどーぞどーぞ
ライフルを出してみるカーリー
レイチェル:あなた・・・ ごめんなさいジェークかと思って
カーリー:今ちょっと先生と ね奥さん 奥さんに話があるんですがねェ
レイチェル:なあに?
カーリーー:大事なことなんです外で会えませんか
レイチェル:あら大変ここじゃいえないこと?
カーリー:ええちょっとね絶対立ちぎきされたくない話なもんで
(音楽)
オープン
待っているカーリー
馬でくるレイチェル
カーリー:いい眺めだね
レイチェル:いい眺めだっていうのにわざわざ呼び出したの
カーリー:いやそうじゃない おれの推理を話ときたくて
レイチェル:推理ってどういう?
カーリー:むろん殺しのこと カンは当たってると思うんだ
あの殺しはポーカーに関係ありだよ
レイチェル:そのツナガリを見つけた?
カーリー:まあね だから筋が通って来たわけなんだ
レイチェル:きかせて
カーリー:一連の狙撃はただひとつの殺しをごまかすための細工だ ジェーク殺しを
レイチェル:あら主人は生きてるわよ
カーリー:ほんとは殺されるとこだった ところがジェークもうわさをききこんだ
それでおれと同じく裏を勘ぐったんだ
レイチェル:何を勘ぐったの? うわさってのも何だかわかんない
カーリー:奥さんとハーベイの情事だ
そのうわさからあんたとハーベイに消されるなってだんなは思ったわけさ
レイチェル:バカバカしい帰るわ
カーリー:そりゃ帰るのは勝手だけどね
この話を保安官のところへもちこまなかったのはそれだけの理由があるんだよ
レイチェル:ええ、ええ そりゃあるでしょうよ
でもそんなことどっちでもいいのようわさは根も葉もないんだから
カーリー:だんなはそうは思わない だからハーベイをやっちまったんだ
レイチェル:いいわ伺いましょ あとの推理もきいていくわ
カーリー:ハーベイはご主人のジェークを殺したかった だがただ殺すわけにはいかない
そこでポーカーの晩に目をつけた
勝負の最中に下工作をしたわけだなおそらくあのエース ぬいたのはあいつだろう
それから当夜の仲間を殺した ご主人もやる気だった
これなら誰の目にも動機は賭け事のもつれとしか見えない
レイチェル:気ちがい沙汰よ
カーリー:まさにそう 狂ってる しかしそう考えると筋が通ってくるだろ
謎もほとんどとけてしまう だがひとつだけ―
あんたは始めから知ってたのか
レイチェル:ハーベイがやると知ってとめなかったんじゃないかっていうの?
カーリー:奥さんおれはどうせあした出て行く身だ 奥さんが共犯だとしても関係ない
三人殺したやつも死んじまったし おれに関しちゃ一件落着だ
しかしジェークの身に何かあったときいたらおれは戻って来て証言する
あんたが共犯だったと
レイチェル馬首をめぐらす (音楽)
牧場
帰るレイチェル
ジェーク:レイチェル!レイチェル! どうした
家へかけこむレイチェル
どうした
レイチェル:さわらないで
ジェーク:どうしたっていうんだ
レイチェル:うわさを知ってたの? ハーベイとあたしが恋仲だって
あなたそれをきいたことある?
ジェーク:何だ何のことだ
レイチェル:ごまかさないで返事して ふたりで築いたものがこれにかかってるんだから
ウソをついてもだめよわかるから
ジェーク:知ってた うわさは耳にしてた
レイチェル:なんでいってくれなかったのよどうしてよ
ジェーク:そりゃ考えた いおうかとも思った だがウソとわかってたから黙ってた
レイチェル:じゃもうひとつきくけど これだけは絶対ウソ偽りのない返答をしてよ
あなたがハーベイを殺したの?
そう ジョーンズさんのいった通りなのね
あたしが浮気してると信じこんだのねあなたは 出ていかせてもらうわ
ジェーク:まあ話をきけ
レイチェル:もう遅いわ
ジェーク:いやあ遅くはない!正直にいおう うわさをきいたときも信じちゃいなかった
だがあの殺人があってからさてはと思い始めたんだ 許してほしい
なるほど謎めいた殺しだが― うわさを本当と見ればつじつまが合ってくる
それで信じてしまった
レイチェル:(泣いて)それでも許してくれっていうの あんまりじゃない
あたしがあんな男と 人を撃ってまわるような気違いと関係してると
思うなんて
保安官と助手来る
ジェーク:出て行くことはない おれがでる
カラクリを読み切ったのはジョーンズだけじゃなかったようだ
レイチェル・・・・・ニ、三時間ときをかせいでくれ
(ノック)
裏から出るジェーク
レイチェル:あ保安官 どーぞどーぞ
保安官 :ジェークに話があってね
レイチェル:ひと足ちがいでしたわ いま買い物に
助 手 :おかしいな町から来たんだけど途中で会いませんでしたよ
レイチェル:ええ行ったのはパーマー牧場だから
パーマーが今朝町で買い物をして来てくれたのでそれを受け取りに
保安官 :じゃそっちへまわってみよう それで行きちがいになったらまた来ますよ
レイチェル:重大な話のようね
保安官 :そうなんです 非常に遺憾なことですが― 殺人罪で逮捕しなきゃならんのです
(音楽)
馬で逃げるジェーク
保安官 :こいつはハーベイがやられた現場の木にくいこんでたんですがね
ジェークのガンから発射されたものです ほかにこの手のはないから
助 手 :われわれより先に帰ってきたら 自首するように勧めて下さいよ
保安官 :強行逮捕ってことになるとこっちもつい撃ってしまうからね
ジェークの銃の腕がこわいんだ
(音楽)
保安官たち、出る (音楽)
納屋
レイチェル:あなた!
カーリーくる (音楽)
力になって頂だい
カーリー:どうしたんだ?
レイチェル:保安官があの人を逮捕するって 一応ごまかして帰したけど
カーリー:でジェークはどこ?
レイチェル:それが逃げちゃったのよ
カーリー:逃げた?なんで? ハーベイ殺しは正当防衛になるのに
レイチェル:出て行ったのは保安官のせいじゃないのよ あたしが別れるっていったから
ね捜して!味方になるからっていって
カーリー:悪いけどそいつはね―
レイチェル:頼むから助けると思って
カーリー:しかしあの人は銃がうまいんだろ
見つけたって話どころじゃないよタマをくらうのが落ちだ
レイチェル:とにかく追ってみてよ
カーリー:困るんだなわけあってそういう深刻な役は願い下げたいんだ
レイチェル:そのわけ知ってるわ
カーリー:ええ?
レイチェル:あなたのお友達意識不明だったけどうわごとは色々いいましたからね
カーリーさん
(音楽)
カーリー:(はーん・・・・・)そう
レイチェル:さどう? 手を貸してくれるそれともおふたりさんの正体を
保安官にぶちまける?
カーリー:しゃーねェやっちゃおう しかしおっかねえなあ逃げてる者を追って行きゃ
当然殺す気で撃ってくるからなこれは
レイチェル:そんな人じゃないわ
カーリー:しかしもう必死だからね
レイチェル:そこをなんとか説得して頂だい
カーリー:軽くいってくれるよな まいいでしょ
カーリー出る (音楽)
逃げるジェーク
足跡をつけるカーリー
キャンプのジェーク
翌日も追うカーリー
待ち伏せるジェーク
ジェーク:ジョーンズ! なんで俺を追いまわすんだ
カーリー:奥さんがよこしたんだ
(銃声)
ジェーク:いいかげんなこというなトットと帰れ お前は殺したくないんだ
だが目ざわりなことをするとぶっ殺すぞ
カーリー:ジェーク!
(銃声)
撃って逃げるジェーク (音楽)
先回りして待ち伏せるカーリー
カーリー:はいそこでとまる動かない! 今度は話をさせてもらう
悪いことはいわん逃げてもどうなるもんじゃないんだ
とにかく馬をおりてもらおうゆっくりおりるんだ
馬をおりるジェーク
すばやく岩陰に隠れる
ジェーク!ジェーク! 話だけでも聞け
レイチェルが帰ってくれっていってるんだ 悪かったといってる
味方になるからってさ 聞いてるか
おれだって出るとこへ出てハーベイのことを証言してやるから
殺しにかかったやつを返り討ちにしたんだ こら絶対正当防衛になるよ
しかし逃げてまわっちゃ陪審員の心証だって・・・
(撃鉄)
ジェーク:うしろ向くな 家内がおれに付くっていったか
カーリー:そうだといってる
ジェーク:よし帰ろう
(音楽)
馬にゆっくり乗るヘイズ
カーリー:ほんとに大丈夫か駅馬車の乗り場まで
ヘイズ :なんのこれしき オーバーにいうなって 鞍に乗っちまえばこっちのもンだい
カーリー:はーん
レイチェル:いよいよお別れね おふたりのご好意は絶対忘れないから
ヘイズ :いやあお礼をいうのはこっち・・・
カーリー:ま今後のこともよろしく
レイチェル:あああのことねだれかにしゃべると思って心配なんでしょ
実はあのふたりヘイズのカーリーなのよなんてね
ヘイズ :なにィ!
レイチェル:あらいってなかったの?
カーリー:ええまだ本調子じゃないんでショックを与えちゃまずいと思って
ヘイズ :もういい なんでバレたの?
カーリー:バカ なんでバレたもないもんだ 気を失ってるくせにベラベラしゃべって
ヘイズ :あら・・・・・
カーリー:そうさ
レイチェル:ま心安らかに旅して 決して人にはもらしませんから
それじゃカーリーさん
カーリー:さようなら
レイチェル:お大事にヘイズさん
ヘイズ :お世話になりました
レイチェル:またいつか寄って下さいね
二人、馬で出る (音楽)
ヘイズ頭をおさえて (うめき)
おわり
西部二人組
5人目の犠牲者/完
Review Compiled by ヘイズの内弟子 またの名を“うっちー”
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